----------☆ 重いまぶたを持ち上げると、見慣れた天井が目に入った。 「……ん?」 オレの部屋か? なんでここに? しかもご丁寧にベッドに寝てるときた。 確か……ユキヤの部屋にたずねて来たあの子と話してたはずだよな。 首を傾けると、 「あ」 額にのっていたらしい濡れタオルが、かたわらに落ちた。 そのすぐそばに、栗色の頭がある。 重ねた両手の上に置かれている顔は、隣の女の子のものだ。