----------☆ 「ひとりで平気? やっぱりあたしも一緒に行こうか?」 「大丈夫です。部屋の鍵も、あたしがもらってきます」 「ホントに大丈夫? 迷ったりしない?」 「うん、大丈夫」 心配する亜矢子とお姉さんに笑顔を返して、あたしは玄関を出た。 お姉さんに書いてもらったユキヤくんのアパートまでの地図を持って。 郁己くんに、会いに行くために。 夜の空には、まばらな星が散らばっている。 頼りない光を見上げながら、あたしは、わざとゆっくり歩いた。 気持ちを、落ち着かせようとして。