隣のキケンな王子様!




「まさか……そんな……」



全然……気づかなかった。



だって。


郁己くんは、そんな素振りを微塵も見せなかったから。




どうして黙ってたの?


どうして隠したの?




“指輪だって、盗んだものかもしんねーし”



だけど、あの言葉は、本当だったんだ。



“忘れろよ……王子なんて”



なのに、思い出を否定するようなことを言ったのはどうして?



分かんない……。


分かんないよ、郁己くん。