行くところには困らなそうな郁己くんのことだもん。 友達のところか、彼女……って言ってもいっぱいいるけど、本命さん以外は面倒そうにしてたから…… てっきりこの彼女の部屋に行ってるんだと思ってた。 なのに、目の前の本命さんとは言えば、 「彼女さんのところ? ってどこ?」 首をかしげている。 それを見て、あたしも亜矢子も同じ角度で首が折れた。 「え? だから、あなたのところに行ってないのかなぁって」 「あたし?」 「本命の彼女でしょ? あ、これ言っていいのかな」