隣のキケンな王子様!





「王子、か」





ため息に似た声とともに、郁己くんの手が離れた。



「情けねーだろ。そんなんで、こんな目に合うなんて」


「……え?」


「そこから抜け出さない限り、幸せになんてなれねーよ」


「……」



亜矢子に指摘されたことと同じようなことを言われて、あたしは口をつぐんだ。



「優しかったとか、イイ子だったとか、子どものころの話だろ?」


「……」