なんて……バカなんだろ。 あんな質問の仕方をすれば、成りすましなんて簡単だ。 相手は相槌を打つだけで、何にだってなれる。 「ひとりに……してもらえませんか?」 王子様と決め込んで、すっかり舞い上がって。 もしかしたら、後悔してもし切れない状況を作ってしまったのかもしれない。 「は? なんだよそれ」 穏やかだった王子様の顔は、もう、そこにはなかった。