「おわびに、コーヒーでも……飲んでいきませんか?」 「え? いいの? ちょうどのども渇いてるし、そうしてもらえるなら嬉しいけど」 郁己くんの視線が、あたしたちに突き刺さってくるのを肌で感じていた。 「散らかってるんですけど、ごめんなさい」 玄関を開けたあたしは、急いで王子様の腕をとった。 郁己くんの視線から……早く逃れるために。