「……見つかったの、王子様が」 うつむいたあたしは、小さく声を出した。 「お酒飲んじゃって。道端でうずくまってたら助けてくれて。それが偶然、あの時の王子様で……」 「……」 「送ってもらったの」 「……」 「やっと、会えたんだ」 ずっと黙ったままの郁己くんだったけど、 「ホントなのかよ、それ」 低い声が落ちてきて、あたしは顔を上げた。