「じゃ……いいですか? 上まで送ってもらっても……」 「もちろん」 手をひかれて上る階段は、すごく短く感じた。 「あの……」 「ん?」 せめて、連絡先を聞いておきたい。 また離れ離れになっちゃうなんて、イヤだ。 「番号、交換してもらえませんか?」 ケータイを取りだした時、 「間に合うかなー、終電」 お隣の玄関が開いた。