「あの……ありがとうございます。送ってくれて」 「ここなんだ? 1階? 2階?」 「2階、です」 「大丈夫? 階段から落ちたりしない?」 「あ、平気です」 ……たぶん。と付け加えたあたしを見下ろして笑った王子様は、 「部屋の前まで送っていくよ」 「え?」 「ケガでもされたら困るしさ」 「あ、大丈夫、です。ごめんなさい。迷惑かけて……」 ……昔と同じだ。 成長しても、あたしは王子様に心配ばかりかける。