急いで立ち上がった足がふらついて、あわてて踏ん張った。 「ふらついてるけど」 「へ、平気です」 よたよたと歩き出したあたしの横を、男の人は並んでついてくる。 「あの、なんで、……着いてくるんですか?」 少し怖くなって、歩幅を広げて小さく言うと、 「住んでるとこがこっちだから」 あたしの顔を笑顔でのぞき込んだ男の人。 「それよりさ、どこかで会ったことない?」 「え?」