「どうせあたしは不幸オンナですよぉだ」



抱えた両膝に顔をうずめてうつむくと、



「どーしたの?」



立ち止まる足音と、声が聞こえた。



「……?」



暗いのも手伝って、酔った焦点はなかなか声の方に合わない。


黙ったまま目を凝らすと、声の主はあたしの目線の高さに降りてきた。



「何してんの? こんなとこで」


「……ひっ……」