「あの指輪をなくしちゃったら……あたし、一生幸せになれない」 「そこまでのことかぁ?」 「……だって、約束があるんだもん」 「約束?」 「うん。王子様がね、引っ越しの日にしてくれた約束」 「どんな?」 「……どんな、って」 それは……亜矢子にも話してない。 あたしと王子様、ふたりの約束だから。 それに……、話したら、ダメになっちゃうような気がして。