そんなあたしを見下ろして、小さく息を吐いた郁己くんは、

さっさと部屋に上がり込んで、床に放り投げられていた洗濯物からタオルを拾い上げた。



「シャワー浴びてきな」


「え?」


「ほら、さっさと入る」


「あわ……」



--ぱたん。


タオルと共に、今度はバスルームに押し込まれて。



「……」



何だかもう、抵抗する気力もなくなっていたあたしは、



「ちゃんと温まってから出てこいよー」


「……ふぁーい」



濡れた服を脱いで、シャワーのお湯を出した。