隣のキケンな王子様!


「じ……自分の意思じゃないんですぅっ!」


「なんだ。それは残念だなぁ」


「学校! 行かなきゃなんだからっ」


「学校? 今日日曜じゃん」


「にっ……え? あ、そっか」


「曜日の感覚もねーのかっつーの」



笑いながらも郁己くんは、あたしの体を再びぎゅうっと抱きしめた。


……と思ったら。



――ごろん。



いきなりの寝がえり。



「わわっ……」


「気持ちいいなー、由梨ちゃん。あったかくて柔らかくて」


「……離してってばっ///」