「ヤバいっ」



ベッドで跳ね上がったあたしの足に、長い布が絡みついてきた。


その正体は、すっかり着崩れた浴衣で……、



「きゃーーっ!」



床に放り投げられたあたし。



「い゛っ!!」


「??」



カエルがつぶれたような声は、タオルケットに包まれた物体から発っせられている。


あたしは、その上に落下したらしい。


おかげで無傷。