「しょーがねーな。ほら」 「……何? その中腰」 「おんぶ。してやる」 「えっ? お、おんぶ? いや、いいよいいよっ」 「いいから。歩けねーだろ、それじゃ」 「でっでもっ、あたし浴衣だし、足広がらないし、広げたら広げたで……」 「パンツ全開になるな。ふっ」 ……あのね。自分で言って自分でクスクス笑わないでくれる? 「じゃあ、こうするか」 「えっ、ちょ、ちょっと! きゃっ」 抵抗する間もなく、あたしの体は郁己くんの両腕でひょいっと持ち上げられた。 いわゆる……、お姫様だっこ。