「……え? あそこ? 上るの? 暗いよ? 狭いよ? なんか長そうだよ?」 「大したことねーよ」 「え~、ホント? ヤダな~」 「じゃ、そこにいろ」 「あ、やだっ。置いてかないで」 辺りは真っ暗で、オバケの3体くらいは普通に出てきそうだ。 あたしは慌てて郁己くんの背中を追った。 階段を見上げると、上の方は暗闇に溶けて先が見えない。 「置いてくぞー」 「ま、待ってよ~」