「……あれ? 花火の音がする」 たぶん、今日の花火大会のだ。 そこまで遠い場所じゃないから、もしかしたら花火も見えたりして。 期待を込めてベランダの窓を開けると、 「……ひぃぃやぁっ!」 見えたのは、男の人の後ろ姿。 「誰っ?」なんて聞かなくたって、もう分かってる。 分かってるけど、びっくりするのは当然だ。