* カラン……コロン…… ゆっくりゆっくり歩くアパートまでの道。 当然、浴衣姿で歩いているのはあたし一人。 すれ違う人はみんな、「どーしたんだろ?」みたいな顔をしてあたしを横目で見ていった。 「亜矢子、先輩と合流したかなぁ」 こうして一人で歩いていると、 可愛い浴衣を着て、好きな人と一緒に花火を見れる亜矢子が、ちょっぴりうらやましくなった。