遥の家にお邪魔した次の日、

朝から遥は嬉しそうで、

「なんかいいことあったの?」

っていう横山にすごい笑顔で、

「姉ちゃんが俺に色々打ち明けてくれた!俺も姉ちゃんのために頑張る!」

と答える。

横山はすごく安心した顔で、

「私もできることあったら手伝うからね。」

と返す。

いいカップルだなぁ、と思ってたら、

ケータイがなる。

「え。」

「あ、玲司のライン姉ちゃん知りたがったから教えといた!」

画面には、桃奈さんの名前と、

『急にごめんね、はるちゃんに教えてもらったの。れいちゃん今日の部活の後ひま?ご飯行こう!』

の文字。

遥の方を見ると、

ピースして、

「俺、萌愛とデートだからごゆっくり!」

と嬉しそう。

「…遥、ありがと。」

その言葉に少し驚いて、

照れた顔して、

「恋のキューピット遥くんだから!」

と胸を張る。

遥のテンションといい、

二人で話できたみたいだし…

本当よかった。

『行きたいです』と返して、

ニヤニヤしそうになるのを抑える。

…桃奈さん元気になってるといいな。