「ごめんな、姉ちゃん距離感って言葉知らない人で…」

試合の映像を見ながら、

遥が謝る。

「…まぁ確かに、今日もいきなり腕からませてきたときは驚いた。」

俺が笑いながら答えると、

遥は珍しいものを見た目でみてくる。

「玲司もシスコン…?」

はぁ?

怪訝な目を向けると、

「いや、俺は知っての通り家庭が特殊なのもあって姉ちゃんっ子だけど、あの姉ちゃんのテンションに引かずに面白がってるからさ…、てか玲司が笑ってんのレアだし。家では姉ちゃんにそんな感じなのかなって…」

と続ける遥。

確か、遥の家は両親ともになくなってて身内もいろいろあって疎遠だから、

両親の残してくれてるお金でお姉さんが考えてやりくりしてるって言ってたな…

「いや、俺んちの姉は俺よりも性格きついし、遥んちみたいに仲良しじゃねぇけど…?」

すると遥は少し考えて、

「ふ~ん、そっか。玲司なら大歓迎だから!」

とよくわからないことを口にして試合にまた集中する。

大歓迎…?