治す……?



「リハビリ。1日1回こうやって手繋いで……多少は男にも慣れんだろ」



そっと、私の手に自分の手を重ねた彼。

やっぱり、畏怖の感情はなくて……

むしろ彼の手の温かさに、不思議と安心してしまう自分がいた。



「い、いいんですかっ……」



正直、男の人が苦手なのは治したいと思っていた。

だって、この世の半分は男の人なのに……ずっと苦手なんて、言ってられない。


まさか、こんな救世主が現れるなんてっ……。



「とってもいい人ですねっ……」



彼を見ながら、そう言って微笑んだ。



「……っ」



あれ……?

目の前の彼の顔が、なんだか赤くなったような……。



「お前、危なっかしすぎるだろ」

「え?」