不良男子は溺愛体質

「恋人として、こういうことしような?」



そう言って花絵を見つめると、恥ずかしそうにしながらもこくりと頷いてくれた。



「うんっ……」



はぁ……可愛い、やっぱ、もう一回だけ……。




「目瞑って」



キスをしたくてそういえば、花絵がまた頬を赤らめた。



「ま、待って」



流石にがっつきすぎだったか……?と思ったが、花絵は真っ赤な顔で口を開く。



「私、水城くんにこうされるだけでドキドキして、いっぱいいっぱいだから……もうちょっと、待ってほしい……」



……っ、くそ。

どう考えてもそれ、逆効果だろ……。



「そんな可愛いこと言われて、待てると思ってんの……?」



悪いけど、今は少しも待ってやれない……。