でも……水城くんと会えると思ったら、足取りは軽い。 水城くんが、いますようにっ……。 Aクラスについて、教室の中を見渡す。 水城くん、どこだろう……。 「……あれ?Dクラスの花絵ちゃんじゃない?」 「え?杉宮花絵ちゃん!?」 「なんでAクラスにいんの!?」 え、えっ……。 ぞろぞろと集まってきた男の子たちに、四方八方を塞がれた。 な、なんでっ……。 怖くて、じわりと涙がにじむ。 み、水城くんに、会いたいだけなのにっ……。