大丈夫かなと、少し不安になった。


だってこれ、本当に心臓が、ドキドキして……ぎゅって、なんだか苦しい。

こんなのを毎日なんて……私の心臓が、も、持たないかもっ……。


もう限界だと思い、水城くんから離れた。



「今日は、ここまでっ……」

「どうした?……顔赤くないか?」



えっ……。

水城くんが、心配そうに私の顔を覗き込む。

大きな手が額に触れて、至近距離で見つめられた。


また、どきりと心臓が跳ね上がる。



「熱か……?」

「た、体調は悪くないよっ……!」



なんだかすっごくドキドキしてるけど、風邪とかではないと思う……。



「今日はもう帰るぞ。歩けるか?」

「う、うん……!」



水城くんが、私のカバンを持ってくれる。