お言葉に甘えて隣に座って、水城くんの手を握った。



「えへへ、今日のリハビリ」



ぎゅっと、握る手に力を込める。

もう手を握っても少しも怖さはないし、普通につなげるようになった。

もともと、水城くんには恐怖なんてひとつも感じないし、手も繋げていたけど……


こうするのが、当たり前みたいになった。



「もう慣れただろ?」

「うんっ……!でも、やっぱり他の男の子は怖くて……」



2週間経っても、水城くん以外の男の子には効果が見られなかった。

近づくだけでビクビクしてしまうし、怖い存在なのは変わらない。

どうして水城だけは、平気なんだろう……。


水城くんは、怖いどころか……


一緒にいると、とっても安心する。