「それで……何がどうなったの?」



あ、そうだった……。

ちゃんとお話ししようと、私もミナちゃんのほうを見る。



「えっと……朝、男の人に告白されて……それを、水城さんって人が助けてくれたの。すごく優しくて、リハビリもしてくれるって……!」



改めて、朝の出来事を思い出す。

そういえば水城さんって、どこのクラスなんだろう……。

きっと年上だろうな……私、先輩に知り合いがいないから、今まで知らなかったのかな……。

すごく綺麗な顔をしていたから、きっと女の子から人気に違いない。


私の言葉のどこかが引っかかったのか、ミナちゃんがピタリと突然動きを止めた。



「……ちょっと待って、聞きたいことは山ほどあるんだけど……水城って、あの水城烈?」