「阿部~!絶対に 宅建取るんだよ~」 「ちょっと 戸村さん 飲みすぎですよ。」 「まさか~ 全然 シラフだよ~」 その夜 私は 店を出たことも 覚えていない。 「俺 戸村さん 送るから。みんなは 2次会行っていいよ。」 支店長の田所さんに 支えられて タクシーに乗ったことは 薄っすら 記憶にあるけれど。 「支店長~。大丈夫ですよ~。1人で帰れますから~」 そのまま 私は タクシーの中で 眠ってしまった。