彬良ったら、なんて失礼なことを!

確かに、麗先生はめちゃくちゃ美人さんだけど。
それに引き換え、修司先生は院長似で、とっても人の良さそうなお顔。サッカーを続けてるスポーツマンらしい体型が爽やかに見せているけど…うん。

彬良はお母さん似の綺麗な顔立ちなのよねー。
兄弟でお顔の造作が全く違う。
でも、なーんか雰囲気は似てるんだけどね。

「わかってる。彬良、皆まで言うな。
俺には似てほしくない。
もちろん麗に似た娘に決まってる!
あ〜もう、ホント楽しみ!
あ、ところで、お前らヨリ戻したのか?」

は?ヨリ、戻した⁇

「あ、さっきのは…!」

「別にそんなんじゃない。兄貴に関係ない。」

「関係なくないだろ?
灯里ちゃん、いつ俺の義妹になるの?
結婚は良いぞ〜!早くお嫁においでよ〜。
麗も灯里ちゃん気に入ってるし。」

なぜ私が⁇
と思うけど、麗先生は私も大好きだ。
頼もしいお姉さんって感じだし、何よりもあの美しい白衣姿は眼福だ。
だから、そう言われるととっても嬉しい。

「フフフ…私も麗先生、大好きです!
両想いなんですね〜嬉しい!
つわりが治まったみたいで、良かったですね!
思いっきり、焼肉食べたい!ってこの前話してたんですよ。
一緒に行く約束してて。
お誘いしていいですか?」