ウブで不器用なお殿様と天然くノ一の物語

「な、な、な、な…なに言ってんの⁉︎
お、おかしいわよ!
今更、そんな口止め料、なんて……
私から取らなくても、あ、彬良なら、いくらだってさせてくれる、他の女性がいるでしょう⁉︎」

「他の女?いないけど。
それに、口止め料を払わなきゃいけないのは
お前だろ?
なに他の女にすり替えてるんだよ。」

自分で責任果たせ、と
とんでもないことを要求してくる。
な、なんか微妙に論点ズレてるような…

たしかに。
高校時代は、数学を教えてもらうための
報酬だった。
お金を求められても、私だって同じ高校生。
お小遣いも微々たるものだったしね。

当時、甘えたの健心が、
チュッチュ、チュッチュ〜と、せがんでくるから、可愛くって、毎日のようにキスしてた。
だから、全然平気だと思ったんだよね。
最初は……。

でも、いざ彬良とキスしてみたら、硬くて、弾力があって、当たり前の事だけど大人の唇で…。
健心とは全く違う感触に、妙にドキドキしちゃって…。

それにそれに、彬良ってば、回を追う毎に、最初は押し付けるだけだったキスが、濃厚になってきて……って!
わ、わ、私ったらなに思い出しちゃってんの‼︎

けど、アレ、私の唯一の経験だからなぁ…

いやいや、それよりも現状よ!

コイツ、本気⁇