「あーもうわかったよ、せっかちだなぁ。明日菜もみゆきも、私とグループを組んでくれてありがとうって伝えたかっただけ!」


照れ臭さから目をそらせば、くすりと笑う声が耳に届いた。


「……何よ。グループ組まないっていう選択肢は与えてくれなかったくせに」


「あはは、そーだったね」


そこへ、「どういうことだ?」と状況を理解しきれないみゆきが割って入ってくる。


「ここではちょっと言えないなぁ。だけどヒントは時計だよ。このレッスン室Dの時計はあんまり見ちゃいけない(・・・・・・・)の!」


「……あぁ」