私は目を見開く。



『ハッピーバースデー、トゥーユー』



…っ



『ダメだ!日向と飛鳥だけは守れ!』



ザクッとする、気持ち悪い音。



血で真っ黒に染まった服。



『いやあああああああああああ!』



私が10年前に叫んだ声が、脳内を木霊する。








「…おい、日向!」




誰かが呼んだ声がしたが、私は意識を手放した。