「はぁー…」




「「ため息つくな」」




見事に揃う紗季・紗雪さん。




やっぱ姉妹っていいなぁ。




「よし、ひゅうがをくすぐったし、もうここに用はない。さらば!」



紗雪さんはチョコと手紙を慌てて拾うと、すたこらさっさと逃げていった。



「私も下の準備してくるわ。日向、あんたはどうする?」



「ゴメン、ちょっと休んでる」



「そっか」



紗季は私の事をよく分かっている。



チョコ見て気分が悪くなったわけではないけれど、これから気分が悪くなったら皆に迷惑をかけるだろう。