《拓》
「ちょ…喜菜。みんな見てんぞ」

「えぇえええっ?」

う~、可愛すぎて生殺しだ!

危険なやつめ!

「向こう行こうぜ」

はやく二人きりになりてぇ…

あぁ…俺なんかおかしいな…

喜菜にぞっこんみたいじゃん。

まぁ実際ぞっこんなんだけど。

「え? なんで? まだ食べたいよ」

なんでわかんねぇの?

「なんでもいいだろ。食べながらでも良いから、はやく来いっての」

「え…ちょ…うんっ…」

俺の家か、喜菜ん家に行こう。