「ほらっ、どうだ?」

喜菜に手で目隠しして、ぱっとひらく。

「うわっ…キレイ…。はじめて夜の海、来たよ。」

「ほら、プレゼント開けてみな」

はやく、ネックレスをつけてやりてぇ。

「うん、開けていいんだよね?」

「ん。」

喜菜は、プレゼントの箱をあける。

「えっ、これ…。私が欲しいって言ってたネックレス…。高かったのに…。」

「お前のためなら、どうってことねぇよ。ほら、貸してみ。つけてやるから。」

喜菜は、そっとネックレスを俺に渡す。

俺は、喜菜の首にネックレスをつけ、後ろから抱き締めた。

「喜菜、愛してる。」

「私も…っ!大好きだよっ、拓。」

俺たちは、最高のキスを交わした。