《拓》
あぁもう、なんで寺山なんかのプレゼント嬉しそうに受け取るんだよ。

まぁ、俺は、喜菜が欲しがってたネックレスだけどな。

喜菜のことをわかっているってだけで、ちょっと、優越感があるぐらいだ。

「じゃあ、そろそろお開きにしよっか。」

桃山は、6:30頃に両親が帰ってくるそうで、そろそろお開きにしたいらしい。

俺は、これから夜景喜菜と見に行くけどな。

「バイバイ、今日は、ほんっとにありがと。」

「じゃあな。」

俺と喜菜は、桃山の家を出た。

「ねぇ、拓。どこ行くの?」

「んー?内緒。」

今は、7月だから、夜の海に行くつもり。

喜菜、喜んでくれると良いな。