(おう)、その能力(ちから)をあまり使ってはいけないよ』

子供の頃。ある日、お父さんとお母さんに言われた。
私は何でか分からなくて「なんで?なんで?」って聞いた。

だって、この能力(ちから)は何の取り柄もない私に神様がくれた素敵な能力(ちから)
大好きな里のみんなを助けられる能力(ちから)なんだよ?


ーーでも。
能力(ちから)を使えば使うほど。強力な願いを叶えれば叶えれるほど……。
いつしか私に向けられる視線が変わっていく事に、気付いてた。

『いつかあの子の能力(ちから)が、この里を滅ぼしかねんーー』


……だから。
私はあまり外へは出ずに、部屋にこもっている事が多くなったんだ。

……
…………。