「1人にすると本当にヤバそうだから。
とりあえずは俺の目の届く範囲に居てもらう。
…最近、寝れてないんだろ?」

顔のクマが酷い。顔色も悪いし本当に入院レベル。

本人の希望だからと入院をさせないというのは
どうなんだろうか。

自問自答しながらも、とりあえずこれで
様子を見るほかない。

「とりあえず、このベッド使っていいから、
ここに寝てて。」

亜妃「っ‼︎でも…そんなご迷惑かけれません。…」

「いや、これは俺の勝手だから。
仕事中でもここなら病院近いし、何かあっても
どうにか出来るからな。しばらくはここで
療養してもらう。…とりあえず、
もうしばらくしたら、俺は病院戻るけど、
家にあるものは好きに使ってもらって構わない。
仕事から帰ってきたら、着替えとか取りに
連れていくから。それまでは大人しくしてて。」

自分でも何を言っているのか、と思うが

亜妃「はい…でもあの…いいんですか?」

「そうしてもらわないと困る。
断るなら無理やりにでも入院して貰わないと
いけないから…」

もちろん入院して治療をするのが1番いい事は
俺も分かっている。

でもこれ以上、こいつに怯えた目をされるのも辛いし
こいつ自身、入院は身体的にも精神的にも
負担をかける。

発作起こしても何の連絡もしないし、
やっぱり夜の発作が何より不安。

だったら、こうするしかないだろ。

幸い、医者と患者の関係より前に
知り合いだったから使える手段だが。