私たちはC組とD組で、クラスが違う。


C組の教室に入るとき、D組に入っていく弥くんを見るととっても悲しくなってくる。


あぁ、なんで弥くんと同じクラスじゃなかったんだろ…。


ため息をつきながら教室に入り自分の席に座ると、後ろから親友の相川咲(あいかわさき)が、


「ため息つくと幸せ逃げるぞ〜」


って言ってくる。



「だって…弥くんと同じクラスじゃないんだもん…。」



お願いです神様。


どうかC組とD組の間の壁をぶっ壊してください。



「いやいや、それはヤバいでしょ。」



心の声が漏れてたらしく、咲が突っ込む。



「うぅ…弥くんに会いたい…。」



…でもどんなに願ってもあれから弥くんと1回も会うことなく、放課後になった。