矢印が絡まって、解けない。
感情が歪みきって、戻らない。
嘘をついていないと、いけない。
いつだって、僕は君に嘘をついている。

【最後のメール】
『僕ね、好きな人出来たから、別れよ』
そんなメールを送信した。
わからない。
自分がわからない。
嫌いでもない、好きな人ができた訳でもないのに。
言った。
言ってしまった。
どうしようもない。
矢印が絡まった。
ほんとうは好きだ、大好きで毎日君のことばっかり、考えているのに。
それでも最後は、『君がいいって言ってくれるなら、ずっと一緒にいたいです。』これだ。
もうごめんねって切ってしまえばいいのに、好きなんですよ。大好きなんですよ。離れたくないんですよ。そんなことを言う自分が1番嫌いなんです。
なんで?
こんなに大好きなのに嫌いと言ってしまう、好きなのに。やっぱり僕はうそばっかついている。