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《レウルside》
早朝の弱い日差しを浴びて目が覚めた。
少し寝ぼけたまま寝返りを打つと、柔らかな感触が肌に触れる。隣で寝息をたてるのは愛しい彼女だ。
下着の隙間から赤い跡が見え、昨夜の熱が蘇った。見ると首筋や胸元にいくつもキスマークが残っていて、つい額に手をやる。
あぁ。加減しようと思ったのに、結局夢中になってしまった。書斎でも馬車でも、ずっと息を止めて口づけに応えていた彼女が初めて漏らした甘い声を聞いた瞬間、理性が飛んだ。
可愛すぎる。どうしてこの子はこんなに可愛いんだろう。
さらっと告げたところで本気にしないし、俺も素直に口に出来ない性格だけど、君が思っている以上に俺は君に溺れているんだよ?
指で優しく頬を撫でてみるが、起きる気配がない。もう少しだけ寝かせてあげよう。水でも持ってきた方が良いだろうか?
ベッドから起きて、半裸で辺りを見回す。雑に脱ぎ捨ててあった白シャツに、昨夜の余裕のなさが現れているようで苦笑した。
軽くシャツを羽織り、備え付けの水道で喉を潤す。
彼女の分をグラスに注いでベッドに戻ると、ブランケットを胸元までたくし上げてキョロキョロと辺りを見回すシルエットが視界に映った。


