熱っぽい吐息まじりのセリフに、心臓が大きく音を立てた。私の考えは全て見透かされているんだ。
無防備な肌をなぞる指に素直に反応する体。くすぐったいだけだった愛撫がだんだん思考を溶かしていき、知らない世界への不安と緊張で胸がいっぱいになる。
初めての経験と未知の感覚に戸惑って体をこわばらせても、その不安を汲み取るように大事に触れてくれた。
やがて徐々に余裕がなくなるように深くなる口づけ。柔らかい舌が絡められ、ふたりの吐息が混じり合う。
自分でも知らない甘い声が漏れ、必死で堪えようとすると、向こうはそれを察したように絶妙な力加減で責め立てるのだ。
包み込むような愛で満たされていく。切なさを帯びた声で名前を呼ばれるたびに心が震えた。我慢するものが多すぎて思考が働かない。
どうすればいいかわからず、彼に身を任せるだけで精一杯だが、痛みを感じる間の扱いはとても丁寧で優しかった。
「好きだ、ランシュア。愛してる」
ささやかれる言葉は甘い蜜のようで、じんわりと心に染み込んでいく。
互いの熱を交わした夜。
夢のようなひとときを月だけが見ていた。


