冷酷陛下は十三番目の妃候補に愛されたい


かぁっと顔が熱くなる。

手を繋いだのはそういう意味?待ってくれているようで、焦らしているのだろうか?

意識してドキドキ胸が鳴るたびに体温が上昇していく。まずい。熱くなったら、心の準備をする猶予が減ってしまう。

私の動揺っぷりを見て、くすくすと肩を揺らす。繋いだ手を引き寄せて、手の甲に軽い口づけを落とされた。


「ま、待ってくれるんじゃ」

「触らないとは言っていないぞ」

「そんな」

「悪いな。心底惚れている女性とベッドにいて、俺もそんなに待てないんだ」


瞳に宿るのは隠しきれない欲情。

余裕がないのは私だけだと思っていたけれど、そうじゃなかったんだ。お互い同じくらい緊張して、それ以上に気持ちが高まっている。

やっと想いが通じ合い、もう二人を阻むものはない。


長い指で、つぅっと首筋を撫でられて甘い痺れが走る。

肌に触れた指は熱かった。もう、“待て”はなし。

伸ばされた手に擦り寄ると、優しく押し倒される。シーツに縫い付けられるように手首を掴まれ、そのまま唇が重なった。