迷いなく頷くと、やりとりを聞いていたアスランが勢いよく吹きだした。
「あはははっ!利用する気満々か!しかも、才色兼備な陛下にこれっぽっちも興味がないときた。こんな潔い妃候補は初めてじゃないですか?」
一気に興味を惹かれたらしい騎士団長をよそに、クロウィド陛下は相変わらずクールな顔つきをしている。
「残念だけど、俺は遊びで付き合うつもりも、同情で妃に迎える気もない。部屋で過ごすのが退屈なら庭園の草むしりでもしたらどうだ?」
なんという雑な扱い。遠ざかる背中は非情にも城内へと消えていく。
これがニコニコ陛下の本性?
顔をしかめていると、ツボに入った様子のアスランが肩を揺らしながら口を開く。
「誰に対してもああだから気にしない方がいいぞ。優男の外見に油断して返り討ちに遭う奴は山ほど居るからさ。……さすがに名家のご令嬢に草むしりはさせらんないよなぁ。せっかくなら訓練を見ていくか?」
心遣いに感謝したものの、覚悟を決めて返事をした。
「いいえ、大丈夫。草むしりは慣れているから」
「うん?」


