彼といられる時間は残りわずか… タイムミリットはもうそこまで来ていた。 「入社したての頃よりだいぶ成長したなぁ~もうすぐ独り立ちするのかぁ~」 廊下を歩いていると急に言葉の粉を彼が振りかけた。 ハッと私は現実に引き戻された。 もう、彼と一緒に行動することはない。 これからは自分の足で地を歩くのだ。 そう思ったらポッカリ心に穴があいたように寂しかった。 内藤卓也は憧れの人。 でも、離れたくないと思ってしまう自分がいた。 これは………恋…?