美音 side


夏休みが半分を過ぎた、ある日


携帯の一通のメッセージから、事は始まった


誰からだろ?


私は、メッセージの相手を見た


相手は、隼人


これまた、珍しい……


一体、なんだろ?


メッセージを開くと……


『一緒に、出かけねぇーか?二人で』


という内容だった


私は、すぐに返信した


『いいけど、どこ行くの?いつ?」


送ってしばらくすると、返ってきた


『祐にバレない日。場所は……プールとか?』


それを見て、私はすぐに返した


『明日なら、大丈夫だと思うよ。ていうか、プールって、私を殺す気?』


実は、他のスポーツはできても、泳ぐことができない


水が怖いとかじゃなくて、ただ泳げないだけ


プールは足がつくけど、万が一のことを考えたら少し怖い


また、返ってきた


『教えてやるよ。夏にしかできねぇーことしようぜ』


それは、そうだけど……


……まぁ、隼人だし、いっか


『じゃあ、教えてもらう』


送った瞬間、既読がついて返ってきた