美音 side
隼人と別れた後、急いで帰って、学校に行く準備をした
また先に家を出てしまった
やっぱり、祐に会うのが怖い
伝えなきゃとは思う
この気持ち、ちゃんと伝えたい
でも、やっぱり怖い……
“逃げる気かよ”
隼人の言葉が、頭を横切った
逃げたくない
ちゃんと……向き合いたい
それから、時間が経ち……
「はぁぁぁぁぁ……」
只今、昼休み
私と鈴花は、屋上でお昼を食べていた
「何?どうしたのよ」
私はフェンスに腕を置いて、さっきからたくさんのため息を漏らしていた
「……実はね……」
鈴花に、全てを話した
「なるほど……」
鈴花はしばらく黙って、また話し出した
「……でも、ちゃんと伝えた方がいいよ」
「え?」
「私も自分の気持ち、修に伝えたから」
「え、いつ?!」
「そんなに驚くこと?」
いやいやいや!
すっごく重要なことですよ!
少なくとも私にとっては