パーティー会場に入ると、たくさんの人であふれていた。


以前仕事でお付き合いさせてもらった方々の面々も見えて、軽い挨拶を交わした後、


私は、思い切って舞に聞いてみることにした。


二年前のこと。



…haruのこと。



舞なら何か知ってるかもしれない。



「舞」


「ん〜?」


「あのね……」


二年前のことだけど、


言おうとしたとき、会場が暗くなり、スポットライトが前方のステージに集まった。


「始まった!」


小声で囁く舞に私の疑問は掻き消されてしまった。


また後で聞けばいいか。



気分を持ち直し、ステージを見ると、おじさまが何か挨拶をして、


カズくんが続いて壇上に現れた。


起きる歓声。