永遠、というものがあれば

頭からざーっと血の気がひくのがわかる。



陽斗が怪我?



さっき別れた陽斗の笑顔が頭の中を通り過ぎて行く。


鼓動が苦しいくらいに激しく動き出し、足はふらふらする。



…だけど行かなきゃ!



私はテーブルの上の指輪をとって、部屋を飛び出した。



早く早く!



タクシーをつかまえて、教えてもらった撮影場所を告げる。



後部座席で震えがとまらない。



何があったの?



どんな状態?



胸が苦しくてたまらない。